サンヨー食品「サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風」 - サンヨー食品

サンヨー食品「サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風」



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今回の冒頭ネタは、マクドナルドの新商品、「かるびマック」(写真)です。日本マクドナルド45周年記念キャンペーン復活商品のラストを飾る第4弾として発売された復刻メニューで、約15年振りの再販だとか。15年前と言えば、いま中学生以下の子たちは生まれてないわけですし、そもそも未成年の子たちにとっては逆に新鮮なメニューかもしれませんね。さすがに15年前のオリジナルを食べた記憶は曖昧なのですが、まず真っ先に思ったこと…小っさ!w と言うのも、クウォーター・パウンダーくらいの箱に入ってたんですけど、実際のサイズはダブルチーズバーガーくらいだったので、これ箱に入れる意味あるのかな…って。ビッグマックみたいに高さがあるわけでもなかったし、クウォーターパウンダーみたいに通常のサイズよりも大きなビーフパティが入っているわけでもなかったし、普通の包装紙でよかったのでは? いや、もちろん味は美味しかったんですよ。バンズは黄色味がかったスリット入りの胡麻付きバンズを起用し、ほんのり甘味を帯びていて、通常の汎用バンズとは違う特別感を演出。牛カルビは誰もがイメージしやすいタイプの甘辛い焼肉のタレ風な王道の味で、てりやきマックバーガーでお馴染みのスイートレモンソースとの相性は抜群。刻んだレタスは牛カルビ+100%ビーフパティのビーフ・オン・ビーフなワイルドさを単調に思わせないアクセントに効果的だったし、実食前の想像通りなサプライズの無い仕上がりではなかったものの、それだけにイメージとのギャップを感じさせない抜群の安定感を誇った美味しさでした。ただ、どうしても箱に入れる必要性が理解できないw 刻んだレタスやカルビが入ってるので、食べやすさ的にも絶対に通常の包装紙を使った方が理にかなってたと思うんですよね。食べる時に手も汚れないし。期間限定の特別感を演出する上では効果的だと感じましたが、実際に箱を開けた時のギャップは結構なダメージだったし、デメリットの方が多いような気がしました。味は間違いなかったので、まず牛カルビ系が好きなら食べといて損のないメニューだと思いますけど、箱を開けた時のサイズ的なギャップに結構テンション持ってかれるかも…w ってことで、そこだけ留意が必要かと思います。これで数回にわたって続いた日本マクドナルド45周年記念キャンペーンも終わったわけですし、次の期間限定メニューは周期的に「グラコロ」ですかね。

さて、本日の一杯は、「和ラー」シリーズ、「能登 海老汁風」「津軽 帆立貝焼き味噌風」に続きまして、サンヨー食品の「サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風」です。いよいよ3品同時リリース最後の砦は、博多名物「鶏の水炊き」がテーマ。これまでにも何度か鶏の水炊きをテーマにしたカップ麺を食べてきましたが、どれも基本は調味油ありきのスープだったので、どこまで別添の小袋無しで鶏の旨味を演出できるか、そこが腕の見せ所ですかね。先に紹介した同時リリース2品の完成度が秀逸だったので、自ずと期待値は高めの設定なんですけど、その期待値を下げるつもりは全くありませんw なんかこう、絶対にクオリティ高いだろ的な確信みたいなものがあるんですよね。いや、こんなに漠然とした安心感のあるシリーズは久しぶりかもしれない…その分、コケたらダメージの大きさ的に笑えませんけど。





は、「コシのある、なめらかで湯伸びの少ない麺」とのこと。おそらく麺は3品共通ですね。連続で記事にしているので、感想の詳細は省きますが、今回も若干ながら食感に些細な差を感じます。ただ、フタを開けるタイミングだったり、室温や粉末スープの量など、僅かな誤差の範囲内でした。ほんと油揚げ麺らしからぬ上品な油揚げ麺なので、この麺から現在のサンヨー食品が持つ技術力の高さを確かめる為だけに買ってもいい、そう言っても過言ではないかもしれません。ちなみに麺の存在感とスープの力関係ですが、ベストマッチなバランスでした。

スープは、「鶏のうまみが凝縮したコクのある塩味スープに、野菜のうまみと和風だしをほんのりきかせ」たとのこと。おぉ…今回も核となっている素材の旨味が印象的ですね。まるで骨の髄まで炊き出したような骨っぽさと鶏の旨味を明白に打ち出していて、良い意味で鶏の持つクセを感じるほど。原材料のチキンエキスは、骨ごと砕いたタイプを使用しているのでしょうか。それでいて人を選ぶようなネガティブな風味ではなく、上品な立ち居振る舞いを心掛けながらも炊き出したような濃度の高さを飛躍的に向上させています。原材料にはポークエキスも含まれているのですが、あくまでも骨っぽさを演出する上でのサポート要員に過ぎず、畜肉系の指標は完全に鶏がメイン。見た目が白濁した鶏ベースのスープと言われて、一般的に思い浮かぶのは鶏白湯だと思うんですけど、よくあるラーメンスープの鶏白湯系とは一味違うベクトルを進んでいます。昆布の旨味や野菜の風味が重なることで、きちんと水炊きの鍋っぽい雰囲気が感じられるんですよね。さらに隠し味的に軽く鰹出汁の下支えが入り、鰹が昆布に触れることで旨味の相乗効果を演出。調味油などの小袋は付属していませんが、鶏の濃度は申し分なく、それでいて油脂感が控えめなことから動物性油脂に有り勝ちな重たさは感じさせません。でも鶏の旨味が妙にリアルで明白なので、全く以て物足りいような薄味感はないんですよね。「能登 海老汁風」や「津軽 帆立貝焼き味噌風」と同じく、こちらも素材が持つ旨味の濃度は負けず劣らずの濃厚さで、非常に満足度が高かったです。糖類の主張も全く嫌味じゃなかったし、むしろ鶏や野菜の持つ甘味を彷彿とさせることに寄与していたので、全体のコクを深めていた自然な甘さにも好感が持てました。そして鶏白湯ラーメン系のスープとして見ても違和感なく成立するようなスープだったので、その着地点も良かったです。やや体感的な塩分濃度は高かったんですけど、食塩の量が多くて塩気が強いというよりも、旨味の濃さから必然的に、みたいな感じだったので、ネガティブな濃さではありませんでした。旨味にウェイトが置かれての濃さから、お湯の量で調節しても薄っぺらい味になることはありませんし、もし塩分濃度が気になる人は、お湯を足して好みの濃さに調節すれば即時解決だと思います。ちなみに「能登 海老汁風」と「津軽 帆立貝焼き味噌風」の必要な熱湯の目安は330mlだったんですけど、これだけ必要湯量は320mlと少なめの設定でした。

具材は、「鶏つみれとシャキシャキしたキャベツに、さわやかな風味のねぎ、人参」とのこと。美味しい鶏つみれと言えば東洋水産、そんなイメージが私の中にはあるのですが、この肉具材も東洋水産の鶏つみれに引けを取らない完成度ですね。ふわふわとしたソフトな食感が乾燥具材チックではあるものの、きちんと鶏肉らしい風味が感じられ、程よい味付けがスープとの相性をグッ、と高めます。鶏の水炊きっぽさを演出するに当たっての存在感は申し分無く、サイズも大きめで、量的な不満も感じませんでした。葱は大きめにカットされていて、「津軽 帆立貝焼き味噌風」と同じく風味がリアルなタイプ。人参は彩りに貢献していたし、鍋っぽの演出にも一役買っています。キャベツは量が多く、ボリューム感をサポート。実際、鶏の水炊きにキャベツを入れるのが一般的な取り合わせなのかどうか私は知らないんですけど、確かな食べ応えに寄与していたし、鶏出汁の旨味が効いた今回のスープと相性が良かったです。「能登 海老汁風」の具材はラインナップの豊富さとボリュームが完全に異端だったので、それと比べてしまうと見劣ってしまうものの、麺とスープのクオリティを加味し、さらに希望小売価格180円のカップラーメンとして見ると、満足度の高い鶏つみれを筆頭に及第点は遥かに凌ぐ内容だと思います。

(標準は★3です)

「能登 海老汁風」や「津軽 帆立貝焼き味噌風」ほど強烈なインパクトを喰らわせてくるようなタイプではないかと思いきや、骨の髄まで炊き出したような骨っぽさを感じさせるほど密度の高い鶏の旨味が印象に残ったし、水炊きを思わせる確かな鍋っぽさの演出から、しっかりとテーマの個性が感じられる非常に満足度の高い内容でした。麺は3品共用だと思うんですけど、水準の高さから汎用でも全くネガティブではなかったし、スープを選ばない柔軟性からポテンシャルの高さを感じたので、今後もシリーズの汎用麺として使い回してもらって大いに結構。それに今回は3品の何れにも別添の小袋などは付属していませんでしたが、どれもスープの核となっている旨味が価格帯を遥かに凌ぐ本格さだったんですよね。それぞれ具材の充足感も高かったし、希望小売価格が180円というコストパフォーマンスの高さにも目を見張るものがあったし、それにテーマが「ご当地ラーメン」ではなく、日本の「郷土料理」をカップラーメン流にアレンジする、という着眼点が素敵じゃないですか。そんなテーマの面影を感じさせてくれた仕上がりも然る事乍ら、しっかりラーメンとしても違和感なく成立させていたことに好感が持てました。ノンフライ麺と見紛う水準にあった新開発のハイクオリティな油揚げ麺に、旨味が濃い秀逸なスープと満足度の高い具材、そしてコストパフォーマンスにも余念がなく、とんでもないルーキーを解き放ってきましたね。ほんと、手放しに素晴らしいシリーズだと感じました。シリーズ初版にして3品共にレギュラー化して欲しいほどの内容だったので、かなりの好スタートが切れたのではないでしょうか。サンヨー食品の気合をダイレクトに体感することのできた「和ラー」シリーズ、早くも次回作が楽しみです。今回は3品全て、文句無しにオススメですよ。コンビニでの販売を意識したタテ型ビッグではなく、レギュラーサイズでリリースしたことも大きな勝因だと感じました。

あくまで個人的な感想であり、その日の体調・気分・嗜好・その他の理由から感じ方は変わります。
尚、当ブログ内の記事、及び画像の無断転載・二次使用は固くお断り致しますので、ご了承ください。

© Posted by taka :a


【製品情報】

商品名:サッポロ一番 和ラー 博多 鶏の水炊き風
製造者:サンヨー食品
内容量:75g (めん58g)
発売日:2016年10月17日 (月)
発売地区:全国
取得価格:税込108円 (スーパー)
希望小売価格:180円 (税別)
JANコード:4901734029007

麺種類:油揚げ麺
容器材質:紙
必要湯量:320㎖
調理時間:熱湯3分
小袋構成:無

~標準栄養成分表~

1食 (75g) あたり

エネルギー:315kcal
たん白質:7.8g
脂質:10.2g
炭水化物:48.0g
ナトリウム:2.0g
(めん・かやく:0.8g)
(スープ:1.2g)
カルシウム:249mg

※参考値:調理直後に分別して分析
エネルギー:315kcal (めん・かやく:265kcal / スープ:50kcal)
食塩相当量:5.1g (めん・かやく:2.0g / スープ:3.1g)

原材料名:油揚げめん(小麦粉、植物油脂、でん粉、食塩、粉末卵、チキンエキス)、スープ(チキンエキス、食塩、植物油脂、糖類、デキストリン、ポークエキス、たん白加水分解物、香辛料、でん粉、昆布エキス、ポークパウダー、野菜エキス、かつお節エキス)、かやく(鶏つみれ、キャベツ、人参、ねぎ)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、炭酸カルシウム、かんすい、乳化剤、クチナシ色素、カゼインナトリウム、酸化防止剤(ビタミンE)、増粘剤(グァーガム)、微粒二酸化ケイ素、(原材料の一部に乳成分、ごま、大豆を含む)

アレルゲン情報:小麦・卵・乳成分・ごま・大豆・鶏肉・豚肉

引用元URL:http://www.sanyofoods.co.jp/products/more/more_product_0567.html

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