サンヨー食品「サッポロ一番 三重 亀山ラーメン 牛骨味噌味」(2回目) - サンヨー食品

サンヨー食品「サッポロ一番 三重 亀山ラーメン 牛骨味噌味」(2回目)



あ、そうか、今年は閏年だったのか…と、予約投稿の設定で気が付くっていうw 今年は366日あるんですねー。何かちょっとお得な気分になりませんか?笑

さて、本日の一杯は、サンヨー食品の「サッポロ一番 三重 亀山ラーメン 牛骨味噌味」です。去年も全く同じ商品前で発売されていましたが、今年も1月中旬という同時期にリリースされました。パッケージの雰囲気は大きく変わり、「三重県亀山市のご当地ラーメンを、地元<亀山ラーメン会>監修のもと、カップめんで再現した『伊勢志摩サミット』記念商品」という付加価値がプラスされたようです。具材にも大きな変化があるようなので、初版と比較しながら食べたいと思います。





は、「三重県産小麦『ニシノカオリ』を10%配合することでコシとボリューム感をだし、亀山ラーメンをイメージしたやや黄色みを帯びた幅広で緩やかなウェーブを付け」たとのこと。亀山ラーメンの定義のひとつに、「ニシノカオリ」の小麦粉から作った麺を使用する、という定義があって、去年は手が回らなかったと私は書いているのですが、なんと今年はしっかりカバーしてきました。質感の印象は初版と似ていて、弾けるような躍動感のある力強さがあるんですけど、明確な存在感を放ちつつも孤立しておらず、すっきりとしたスープに上手くハマっています。コシを感じる密度の高さと、歯切れの良さを両立しているのも嬉しいポイントですね。小麦感を強めに感じたのは、おそらく先入観ではない…はずw 小麦っぽい甘さと牛脂の甘味に相乗効果のようなイメージがあって、麺を食べているときの兼ね合いが印象的でした。フリカケのアオサが麺に絡んできた時、磯の風味が小麦感を引き立てていて、そのコントラストにも滋味深さが感じられて良かったです。

スープは、「牛骨エキスをベースに3種の味噌(赤、豆、麦)を合わせ、ガーリックやジンジャーで風味を、コチュジャン、豆板醤でアクセントを付け、特徴的な牛骨味噌スープを再現し」たとのこと。基本的な原材料の並びに大きな変化はなく、体感的な味としての方向性は初版と大差なかったんですけど、「はなびらたけパウダー」が原材料から消えてますね。三重県産のキノコを使う、という亀山ラーメンの定義を満たすための工夫として用いられた原材料だと推測していたのですが、今回は具材にキノコが使用されているので、無理に入れる必要は無くなったのでしょう。もともと体感的なメリットは感じられなかったしw 最初は牛骨の風味と牛の旨味、牛脂の甘味なんかが感じられるのですが、ちょっと味噌が強いスープなので、後半は少し味噌の主張が幅を利かせてきます。塩分濃度が低くて甘味の強い麦味噌をブレンドすることで、塩分濃度の高い赤味噌の尖りと豆味噌の渋みを中和しているような印象は確かに受けるのですが、それでも味噌特有の角ばった表情が強めにあって、やや鋭角的な味噌感。これによって牛骨の持つネガティブさを払拭できているのかもしれませんが、後半は牛骨を喰ってしまっているような印象が無きにしも非ずだったし、味噌の要素に豆板醤とコチュジャンも加わってくるので、もう少し全体的な味噌感を軽くした方が牛骨も活きてくるような気がしました。ほんのちょっとピリ辛な唐辛子のアクセントは心地よかったです。ただ、あくまで私が塩カドに対して敏感なことと、スープ単体として飲むと主張が強いと感じただけで、麺や具材を食べている時には素直に楽しめるスープでした。それから牛骨の風味ですが、ちょっと初版よりも控えめになったかもしれません。

具材は、「キャベツ、もやし、ひらたけの心地よい食感が食欲をそそり、チャーシューのうまみと三重県産ヒトエグサ(あおさ)の豊かな磯の風味がスープの美味しさを引き立て」るとのこと。野菜たっぷりが嬉しい初版の具材構成でしたが、今作ではキャベツのボリューム感が少し控えめになっていました。でもキャベツの甘味は相変わらず印象的で、スープの味噌が持つカドを中和してくれている感じが良かったです。肉そぼろが汎用的な薄っぺらいチャーシューに置換されたのはコストの調整と思われますが、キクラゲが消えて新たにヒラタケが入ったのは大きな変化ですね。さすがにヒラタケは三重県産ではないと思いますけど、はなびらたけパウダーよりは明らかに具体的で好感が持てます。きちんとキノコらしい食感と風味の感じられる具材で、定義をクリアしつつイメージも明確になっていて、素直に喜ばしい変更点でした。モヤシは短くて混ぜると存在感は薄まってしまいますが、太めだったのは良かったです。アオサは一見すると少し不思議な組み合わせにも思えるのですが、味噌ラーメンにアオサを合わせるお店は珍しくありませんし、高級志向のカップ麺でも時折見られるトッピングですよね。しかも今回、この磯の香りがかなり効果的なアクセントになっていて、麺の小麦感やスープの風味を確かに引き立ててくれていました。味噌ラーメンにアオサは自分的に好みなアクセントなので、フリカケの参入は素直に嬉しかったです。アオサが三重県産というのもポイントですよね。撮影の都合上、アオサは最初に全投入しましたが、途中で入れて味変に使うのがいいと思います。それからヒトエグサとアオサが同一であることを初めて知りましたw 似ているだけで実は別物なんだと思っていたw

(標準は★3です)

初版同様、スープ単体で見ると自分には味噌の持つカドが厳しく感じてしまったのですが、麺や具材のキャベツを食べている時には素直に美味しいと思えたし、牛骨のネガティブさを抑えつつ個性は感じられ、麺に使われている小麦や具材のキノコで亀山ラーメンの定義が前回より分かりやすく表現されていたことと、効果的で印象に残るアオサのアクセントが加わったこと、そして希望小売価格も10円安くなっていたので(ただし麺量は5g減少)★ひとつプラスしました。三重県とのタイアップ色が強いカップ麺なので、毎年1月中旬にリリースされる準定番のカップ麺になるかもしれませんね。麺の基礎クオリティも高く、珍しさを感じさせてくれる牛骨味噌スープというジャンルに、具材のヒラタケで個性あり。牛骨という名目でありながら、思いの外そのようなネガティブさや重さを感じさせないシャープな面持ちなので、あまり人を選ばないタイプのスープだと思いますし、ご当地ラーメンを上手くPRしている一杯だと思います。個人的に牛骨のネガティブさは加点要素なので、やや味噌推しが寂しくもあったんですけど、幅広い層を見据えたらバランスとしては正解なのかもしれませんね。牛骨ってクセが強そうでちょっと…っていうイメージがある人でも、この仕上がりなら割りかし食べやすいと思いますよ。来年にも続編として第3弾の発売があれば、変更点の有無を追ってみたいと思います。

あくまで個人的な感想であり、その日の体調・気分・嗜好・その他の理由から感じ方は変わります。
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【製品情報】

商品名:サッポロ一番 三重 亀山ラーメン 牛骨味噌味
製造者:サンヨー食品
内容量:114g (めん65g)
発売日:2016年1月18日 (月)
発売地区:全国
希望小売価格:円 (税別)
JANコード:4901734026747

麺種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ (PS)
必要湯量:410㎖
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋 (液体スープ・かやく・ふりかけ)

~標準栄養成分表~

1食 (114g) あたり

エネルギー:353kcal
たん白質:10.8g
脂質:7.9g
炭水化物:59.6g
ナトリウム:2.7g
(めん・かやく:0.6g)
(スープ:2.1g)
ビタミンB1:0.33mg
ビタミンB2:0.58mg

※参考値:調理直後に分別して分析
エネルギー:353kcal (めん・かやく:257kcal / スープ:96kcal)
食塩相当量:6.9g (めん・かやく:1.5g / スープ:5.4g)

原材料名:めん(小麦粉、植物油脂、食塩、大豆食物繊維、粉末卵)、スープ(みそ、ビーフエキス、食塩、糖類、植物油脂、野菜エキス、牛脂、香辛料、コチュジャン、豆板醤、昆布エキス、チキンエキス、酵母エキス)、かやく(キャベツ、チャーシュー、味付ひらたけ、もやし、ねぎ、ヒトエグサ(三重県産))、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、酒精、カラメル色素、かんすい、増粘剤(キサンタン)、香料、クチナシ色素、レシチン、酸化防止剤(ビタミンE)、パプリカ色素、ビタミンB2、香辛料抽出物、ビタミンB1、(原材料の一部に乳成分、豚肉を含む)

アレルゲン情報:小麦・卵・乳成分・牛肉・大豆・鶏肉・豚肉

引用元URL:http://www.sanyofoods.co.jp/products/more/more_product_0509.html

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