東洋水産「マルちゃん正麺 カップ 芳醇こく醤油」



特殊な形状をしたドラフトギネス専用のパイントグラスが手に入ったので、久しぶりに家でギネスを飲んだのですが、しっかり素人でも自然で本格的な “カスケードショー” が楽しめる作りになっていて、通常のグラスに注いだ時よりも泡立ちのキメが段違いで驚きました。ドラフトギネス(缶)には “フローティング・ウィジェット” というプラスチック製の球体が入ってるんですけど、初めて飲んだ時は軽い衝撃だったんですよねー。なんか振ったら音が鳴るし、明らかに何かしらの固形物が入ってる…と、気になって缶を切り中の球体を取り出したのは自分だけではないはずですw 一般的な缶ビールと比較すると、この球体によって泡の際立ちが一線を画し、特有のクリーミーな口当たりが家でも楽しめるようになってるんですよね。間違っても缶に直接口をつけて飲む、というのは避けたいビールです。ちなみにドラフトギネスは泡が命なので、家飲みでグラスをキンキンに冷やすのはNGですよ。

さて、本日の一杯は、東洋水産の「マルちゃん正麺 カップ 芳醇こく醤油」です。取り上げているブロガーの方も多く、既に高い評価を多く目にしているカップ麺ですが、袋麺市場に衝撃をもたらした「マルちゃん正麺」がついにカップ麺化ということで、期待値の上昇が否めない製品ですね。なんとカップ麺化された2015年10月5日の発売以来、2015年10月31日をもって、累計出荷数100万ケースを達成したそうです。すげぇー。メーカー曰く、「『マルちゃん正麺 カップ』は、多くのお客様の声にお応えし、『マルちゃん正麺』の代名詞とも言える『麺のおいしさ』をより手軽なカップ麺でお召し上がりいただけるよう、4年を掛けて開発した商品」で、「従来のシリーズとは異なる、一度ゆでた麺を乾燥させる特許製法『※生麺ゆでてうまいまま製法』を新たに使用してい」るとのこと。前評判の高さと期待値から不安もありますが、かなり期待していた製品なので、心して食べたいと思います。





は、「生麺のようななめらかな口当たりと粘りのある食感が特長の、透明感のある麺」とのこと。さすが麺を売りにしているだけあって、そのクオリティは非常に高い位置にありますね。滑らかな表面が自然でリアルな口当たりを再現し、まるで生麺を思わせる強いコシと潤いを感じます。小麦らしい風味も強く、 “生麺のような” という謳い文句は決して誇張ではありませんでした。存在感のあるノンフライ麺ですが、加水率はそれほど高いわけではなく、粘り気と歯切れは良い意味で適度。そしてやはり特筆すべきは自然な質感と取り分けリアルな弾力で、ノンフライ麺特有の不自然さが殆ど感じられません。茹でたての生麺と比較すると完全に一致するわけではありませんが、やや加水率は高めでありながら中間的なノンフライ麺として、カップ麺でこの自然さは歴史的と言っても過言ではないでしょう。時間経過による伸びにくさも印象に残ったのですが、ある程度の時間が経つと “適度に伸びてくれる” のも好印象。完成度の高いノンフライ麺は “伸びないことが不自然” というリスクもあったので、そういった自然さも印象に残りました。原材料で目を引くのは、やはり “こんにゃく” の存在で、ここ最近の東洋水産が作る油揚げ麺にも見られた特徴です。これがきっと印象に残る弾力を生み出していた鍵なのでしょう。ひっくり返るほどではありませんでしたが、この自然な仕上がりと強い弾力に関しては、様々なノンフライ麺と比較しても一線を画していると思いました。多加水麺に関してはエースコックに軍配ですが、同じ路線にある「ラ王」のノンフライ麺よりも、こちらのほうがトータルの完成度としては上だと思います。

スープは、「チキン・ポークをベースに、ほのかな煮干しの風味を加え、濃厚なたまり醤油と濃口醤油を合わせたスープ」で、「鶏ガラ・豚ガラを煮込んだ自家製だしを配合」とのこと。派手さは微塵も感じられませんが、オーソドックスで飽きのこない味わいの清湯スープです。凡そ中華そばらしいオーソドックスな醤油味のスープを思い浮かべると、今回のようなスープに辿り着くのではないでしょうか。醤油の風味を立てた正統派で、鶏ガラをベースに豚ガラが動物性の旨味をサポートし、芳醇な濃口醤油の香りを立てた醤油ダレが後口にキレを生んでいて、ほのかな煮干が隠し味。表面に浮いたラードがスープに厚みをもたらし、小さくも背脂が散りばめられていたのが印象的でした。思ってたよりも醤油感に輪郭があって、スープ単体で飲むと自分には醤油がキツかったのですが、今回はノンフライ麺の存在感が大きかったので、輪郭のある醤油の風味で麺が孤立することなく、バランスが取れていたのは良かったです。麺を食べていて丁度いいと思えるスープだったので、麺が主役のブランドコンセプトらしい仕上がりかと感じました。

かやくは、「旨みのある豚バラチャーシュー、ねぎ、メンマ、のり」とのこと。まず豚バラチャーシューですが、これはクオリティが高いですよ。日清食品の「ラ王」などに入っている大判焼豚は、乾燥焼豚で可能な限りの高級感を打ち出そうとしている傾向にありますが、こちらは質感のリアルを追求した感じ。東洋水産のリアルな味付豚肉には定評がありますが、さしずめその焼豚版と言ったところでしょうか。やや塩気が強く甘塩っぱい感じで、ちょっと味付が強い気もしましたが、スープの醤油感を考慮すると、埋没しないための工夫なのかな、と。日清食品の大判焼豚ほど厚みはありませんが、サイズは思っていたよりも大きく厚みがあって、豚バラ肉らしい脂身の甘さとか、ジューシーさとか、そういった特性がきちんと感じられたのが好印象。東洋水産はレトルトチャーシューを得意としていますが、ちょっと狙い過ぎて不自然なところがあるので、自分は圧倒的に今回のチャーシューのほうが好みでした。いろんなカップ麺で汎用してほしいなー。これひとつで結構な武器になると思います。他の具材に特筆すべき項目はありませんでしたが、王道の中華そばらしい雰囲気を醸し出してして、ネギは大きめカットで風味が強く、存在感あり。メンマは小振りだったんですけど、繊維質を感じるしっかりとした歯触りで、意識的に食べると箸休めにピッタリでした。焼海苔は磯の香りが豊かで、麺に巻いて食べると小麦感と相性が良かったです。スープが正統派だったので、具材もオーソドックスな構成がハマってますね。

(標準は★3です)

さすが「正麺」の名を冠しているだけあって、ノンフライ麺の完成度には目を見張るものがありました。これまでの東洋水産のノンフライ麺と言えば、やや加水率の低い丸刃で切った細身の縮れ麺が中心的なイメージでしたが、今回はそれまでの印象と大きく異なっていて、ナチュラルウェーブ製法を乱用しているかのような感覚の短い縮れも感じられず、しっかりと生麺らしさを追求。東洋水産のストレート麺の登場も、いよいよ近いかもしれませんね。そんなノンフライ麺の完成度を筆頭に、しっかりと麺の完成度をアピールしつつ、スープはオーソドックスながらも丁寧な作りで、具材にも豚バラチャーシューのインパクト。おそらく対抗馬として挙げられるのは、日清食品の「ラ王」シリーズだと思うんですけど、充分に渡り合っていける製品だと思いました。こと麺の完成度に関しては、完全に上だと感じましたね。現にスーパーなどでは、既に定番商品が陳列されている棚に並べている店も数多く見かけますし、店側として一定の需要が確保できている証でしょう。今回の「マルちゃん正麺」というブランドは、ノンフライ麺を採用したカップ麺から袋麺を売り出した「ラ王」とは正反対にあるブランドであり、また「ラ王」に袋麺化のきっかけを与えたのが、この「マルちゃん正麺」でもあるので、非常に深い因果関係にあるように思います。「マルちゃん正麺 カップ」の定番商品陳列棚への進出に伴い、それに追いやられてラインナップが減ってしまったのが、皮肉にも「ラ王」シリーズだった、というのが行き付けのスーパーで起きた最近の興味深い変化だったんですけどね(苦笑)しかし実際に食べてみて、定番商品としての位置付けを勝ち取ったのも納得の仕上がりでした。私はブログを始めてから、主に新商品として発売される数量限定のカップ麺を中心に食べていますが、そうでなければ完成度の高いノンフライ麺が食べたい時、この製品を意図的に買っていたと思います。

あくまで個人的な感想であり、その日の体調・気分・嗜好・その他の理由から感じ方は変わります。
尚、当ブログ内の記事、及び画像の無断転載・二次使用は固くお断り致しますので、ご了承ください。

© Posted by taka :a


【製品情報】

商品名:マルちゃん正麺 カップ 芳醇こく醤油
製造者:東洋水産
内容量:111g (めん65g)
発売日:2015年10月5日 (月)
発売地区:全国 (CVS・量販店・一般小売店 他)
希望小売価格:205円 (税別)
JANコード:4901990334112

麺種類:ノンフライ麺
容器材質:プラ (PS)
必要湯量:410㎖
調理時間:熱湯5分
小袋構成:3袋 (液体スープ・かやく・焼のり)

~標準栄養成分表~

1食 (111g) あたり

エネルギー:376kcal
たん白質:11.9g
脂質:12.7g
炭水化物:53.5g
ナトリウム:2.5g
(めん・かやく:0.7g)
(スープ:1.8g)
ビタミンB1:0.26mg
ビタミンB2:0.33mg
カルシウム:182mg

※参考値:調理直後に分別した値
エネルギー:376kcal (めん・かやく:290kcal / スープ:86kcal)
食塩相当量:6.4g (めん・かやく:1.8g / スープ:4.6g)

原材料名:めん(小麦粉、でん粉、食塩、こんにゃく、植物性たん白、大豆食物繊維)、添付調味料(醤油、チキンエキス、植物油、豚脂、ポークエキス、発酵調味料、砂糖、食塩、香辛料、魚介エキス、たん白加水分解物、酵母エキス)、かやく(焼豚、ねぎ、めんま、のり、デキストリン)、加工でん粉、調味料(アミノ酸等)、レシチン、酒精、かんすい、炭酸カルシウム、酸化防止剤(ビタミンC、ビタミンE)、クチナシ色素、増粘多糖類、pH調整剤、香料、カラメル色素、ビタミンB2、ビタミンB1、(原材料の一部に卵、乳成分、ゼラチンを含む)

アレルゲン情報:卵・乳・小麦・ゼラチン・大豆・豚肉・鶏肉

引用元URL:http://www.maruchan.co.jp/news_topics/documents/1510_seimenncup2.pdf

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コメント

No title
ラ王のお尻に火がついた原因の製品ですねww
記事にはしていませんが、
リニューアルのラ王の醤油も食べましたが、
自分的には圧倒的にこの正麺カップのほうが好きですね。
スープが飽きない味だし、麺もヤワ麺好きの自分にはこっちがいい!
Re:たういパパ
> ラ王のお尻に火がついた原因の製品ですねww
いやー “お尻に火” ついたでしょうねw
各社このブランドの登場は衝撃だったと思います。

やはり比較対象は「ラ王」になるんですけど、
醤油味のスープに関しては「ラ王」に一票でしたが、
完成度は「マルちゃん正麺カップ」に軍配が挙がるかと。

何より麺の “自然さ” が衝撃でした!
No title
takaさん、こんにちは!

「中華麺らしい中華麺」の再現度としては実に素晴らしかったですね!

これまでの多くのノンフライ麺は
「カップ麺の麺として考えると生麺らしい」という感じでしたが、
これはその枠を超えて本当の中華麺らしさに近づいてますね!

この点においては自分も「ラ王」とも一線を画していると感じました!(●・ω・)

それにしてもこれが出てから間もなくして、
ラ王の麺が変わったというのも面白いですよね!

さすがにこのままだと危ないと感じたのですかね!(=゚ω゚)

もし東洋水産がこの麺の製造コストを下げるのに成功して、
これに近い麺が幅広いカップ麺に広がれば怖いものなしですね!

この正麺カップが出ただけでも勢力図が一部変わりましたが、
今後の展開次第では大激変が起こる余地もありますね!

ではでは、おじゃまいたしました!(゚x/)
Re:かーとさん
まさに王道正統派の一杯でしたね!

> これまでの多くのノンフライ麺は
> 「カップ麺の麺として考えると生麺らしい」という感じでしたが、
> これはその枠を超えて本当の中華麺らしさに近づいてますね!
この印象こそが「マルちゃん正麺」の面目躍如でした。

「ラ王」はあくまでも “ノンフライ麺として” なので、
麺のリアリティに関しては「マルちゃん正麺カップ」がリードでしょう。

> それにしてもこれが出てから間もなくして、
> ラ王の麺が変わったというのも面白いですよね!
ですよね! なんだか焦りのようなものが…(苦笑)

> もし東洋水産がこの麺の製造コストを下げるのに成功して、
> これに近い麺が幅広いカップ麺に広がれば怖いものなしですね!
その可能性もありますし、エースコックの「茹でたて名人」のように
オープン価格化なんてしようものなら、それこそ衝撃だと思います。

勢力図の変化にも既に動きがあるように思いますし
今後の展開が非常に楽しみになるような刺激になりましたね!

新作発表が楽しみです!

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